九州は大分県、雄大な由布岳のふもとに広がる温泉地、由布院温泉。
今回、由布院の豊かな自然に包まれた「草屋根の宿 龍のひげ」に泊まってきました。
- 屋根一面に草が生い茂るユニークな外観が印象的
- 客室はすべて離れになっていて、専用露天風呂付き
- 地元素材を使った絶品料理
- 小学生以下の子どもの宿泊はできない大人の宿
まるで秘密の隠れ家のようなプライベート感があり、静かな時間を過ごすことができました。
食事は美味しく、接遇も申し分ない、最高に満足できる、リピートしたいと思えた素敵な滞在だったので、この記事が由布院温泉での滞在先選びの参考になれば嬉しいです。
『草屋根の宿 龍のひげ/別邸ゆむた』の予約サイトはこちら!

「草屋根の宿 龍のひげ」は、5つの離れ棟から成る宿泊施設で、同じ敷地内にある「別邸ゆむた」は1棟に5部屋を備えたヴィラタイプの建物です。
チェックインや食事をいただく母屋は両方で共通となっています。
料理
草屋根の宿龍のひげ|別邸ゆむたで提供される食事は、量、質とも申し分ない内容でした。
多すぎるくらいで、おなか一杯、大満足です。
実際、宿の食事で、「なんか物足りないな」と思わせるのは論外で、お腹いっぱいで、多すぎるくらいが満足度を上げます!
一つ一つ、料理人が魂こめて丁寧に作られているのが伝わってきました。
夕食の感動体験


甘すぎず、塩味のバランスがとても美味しく、次の料理に期待が膨らむ先附です。

カンパチがブリッブリッで、噛むほどに甘みが口の中に広がります。
小鉢は鯛の皮の和え物。これがまた、程よい歯ごたえ。

季節の新鮮な野菜を、太白ごま油と細かく刻んだ塩昆布でいただく一品。
ドレッシングでいただくサラダとは違い、上品で、野菜の旨味がダイレクトに感じられます。
ソテーされた「どんこ(しいたけ)」がジューシーで風味豊か、噛むほどにしいたけの旨味が口の中いっぱいに広がります。
添えられた甘とうの天ぷらも、ビックリするくらいサクサク!

スゴイ量です!これで2人分です。

ゴマやネギなどの香菜の入った焼肉のたれ、ワサビ、塩、柚子胡椒が並べられて、好きな味付けで焼肉をいただきます。
柚子胡椒が宿オリジナルで手作りのもので、「美味しすぎる!」と感動していました。
販売もしているとのことで、早速2個注文し、チェックアウトの時に購入。
1つ500円、冷凍し、保冷剤を添えて包装してくれます。
量は容器込みで44gと48gでした。




まずは、よく焼く必要がある地鶏から鉄板にのせます。
「豊後鶏は味が付いているのでそのままお召し上がりください」と言われ、何もつけずに実食。
地鶏の持つ程よいコリコリとした食感が美味しい!

おおいた牛も、ひと切れが大きく、3口くらいあるサイズです!
脂っこすぎず、歯でサクッと切れる柔らかさ。

粒の揃った結晶で、旨味のある塩はフランスのロレーヌ地方の岩塩を使用。


私は、ステーキをご飯で食べたかったので、「小盛」で頼みました。
ご飯と一緒にお味噌汁と漬物が出てきます。
ご飯の炊き方は少し柔らかめ、粘り・甘みとつやのある美味しいお米を使っています。

香ばしく焼き上げられた秋刀魚が、ナスに巻かれて出てきます。
これがまた、秋刀魚の身がふわふわで、ナスが秋刀魚の脂を吸って、本当に美味しい!
魚の処理も完璧で、生臭さを全く感じません。
舞茸・わかめ・菊の花を炊いたものも、優しく、素材の味を感じられる美味しいものでした。

大分はウナギ屋さんも多く、伝統的なウナギの漁法があったり、温泉の養殖などがあり、国家的に養殖や調査がなされるほどのウナギ県です。
このウナギのお寿司が提供されるなんて、これは、もう、美味しいのは当たり前ですよね!
夫は大葉・ガリ・ウナギ寿司の全てを海苔で巻いて、一口でほおばり、「美味しい!」と目を丸くして嬉しそうでした(^^)

荒く刻まれ、程よく歯ごたえと食感を残した蓮根がキューブ状に形成され、カラッと揚げられています。
スライスした素揚げの蓮根も添えられて、優しく澄んだ出汁が、揚げ物のくどさを感じさせることなく、完璧な調和。

デザートのカットフルーツは梨、キウイフルーツ、グレープフルーツ。
どれもすべて甘すぎるくらい!。
ほうじ茶ジェラートはほうじ茶の軽い苦みが心地よく、さっぱりいただきました。
主な有料ドリンクメニュー




このほかにも、酎ハイ(850円)、ソフトドリンク(500円)もあります。
選ぶには十分すぎるくらいのラインナップです。
夜まで何も入らない!満足の朝食
朝食も最高に満足できる内容です。

漬物や、辛子明太子、昆布の佃煮…など、一口ずつ、ご飯1杯では足りないくらいいろいろなおかずがたっくさん。
煮物や切り干し大根、温泉卵は塩味を抑え、出汁を効かせた優しいお味。
味噌汁は大根やキノコなど、具だくさんでヘルシーです。

このサバの塩焼きが、脂がのってふっくらで本当に美味しかった!
ミニトマトは酸っぱかったです。
黄色い梅漬けはもっとスッパイ!これは残しちゃいました(^^;

夕食で残したおおいた牛のサーロインを、ポン酢ベースの味にアレンジして朝食に。
そして写真右上の豆腐、ほんのり温かく調理され、豆乳に浸かり、餡状にしたお出汁を掛けたこの一皿が感動級に美味しかったです。

デザートはオレンジジュースとヨーグルト。
ヨーグルトはグラスの底に蜂蜜が入れられてあって、混ぜてからいただきます。
客室の設備と快適さ
泊まった部屋は一棟一棟独立した離れになっている「かえで」というお部屋です。

階段を数段降りたところに部屋があります。


草履が人数分用意されています。

ポットやコーヒードリッパー、緑茶、紅茶、ステレオ、冷蔵庫。
冬は雪が降ることもあるようで、ガスストーブもありました。
引き出しの中には、作務衣と浴衣、足袋があり、男性用はLサイズ、女性用はMサイズが用意されています。
サイズが合わない時は言えば違うサイズのものを持ってきてくれます。

小雨がぱらつくあいにくの曇り空ですが、雲の傘を被った由布岳を眺められました。

寝心地の良いベッドでした。

どおりでシモンズ製でした!

テレビは2台。ベッドルームと畳の部屋にも。
そして、ウォーターサーバーが備え付けられています!
露天風呂付客室の超嬉しい設備ですよね。
何度も温泉に入っては水分補給できる、なんて嬉しいサービスでしょう!

このカウチ、景色を見るために窓向きとなっています。

夜間と日中のフロントの番号が違うのでご注意を。
WiFiも問題なく、サクサクいきました。
テレビはSonyのブラビアで、YouTubeも自分のアカウントを簡単に紐づけて問題なく視聴できます。

ポットにはきれいなお水がすでに入れられていました。
コーヒーはUCCのカプセル式。カプセルスタンドは手作りでしょうか、「龍のひげ」と焼き印が(^^)
グアテマラ&コロンビア、シティ、炭火、マイルドなど4種類が2個づつ準備され、コーヒー好きには色々な味が試せて楽しかったです。
広々とした温泉
見てください、この広々とした半露天風呂を!
鉄分を含んだ赤茶色の源泉かけ流しです。

お湯の温度は、蛇口をひねれば水が出るのでそこで調整できます。
ぬるめにしてゆっくり入るのがおススメです。
ガラスの窓を全開にすると半露天風呂になり、閉めると内風呂となります。

五右衛門風呂。
一人で入るサイズで、身体がスッポリ収まり、両腕を浴槽のヘリにかけて支えると…心地よい♪

しかも、よく見てください、窮屈さを感じないよう足が伸ばせる工夫が!

喫煙者は、部屋の中では喫煙できませんが、テラスには灰皿が置かれています。

ソープ類はこちら。
水回り
十分すぎるくらいのアメニティが用意されています。

電気がつくまぁるいミラーが、メイク時にとても重宝しました。


バスタオルは2枚づつ、厚めで吸水力申し分ないものが用意されていました。
ボディタオルもあります。
ワッフル素材のバスローブは湯上りに着てみたけど、ちょっとゴワゴワで着心地悪くて、すぐに脱ぎましたw

トイレはイナックス。
清潔が保たれています。
虫対策アレコレ
自然の中にある宿なので、虫は仕方がありません!

蚊に刺されるのは嫌なので、部屋に入ったと同時に、アースノーマットを焚きました。

ほぼカラに近かったですが「イヤな虫キンチョール」が用意されており、構えていたけど、意外と虫が少なくて、今回は使わないで済みました。

朝起きたら、大きなカマキリが網戸に。
何を狙っているのでしょうか…微妙に身体の向きを変えていますw
心温まるおもてなし
「龍のひげ・ゆむた」はオーナー夫婦・息子さんによる家族経営です。
そして、外国人スタッフが数名働いています。
彼らは全員、素朴で純真さを感じられるとても気持ちの良い接客をしてくれました。
笑顔がステキで、言葉使いも丁寧です。
室内の清掃も行き届き、設備やお料理の説明も十分、、料理を運ぶ姿も誠実そのもです。
質問したことに対し誠実に答え、わからないことは「確認してまいります」と、きちんと答えを持ってきてくださいました。
お国は、ネパール、ベトナム、ミャンマー。
異国で真面目に頑張っている若者の姿は本当にまぶしかったです!


基本情報とアクセス
基本情報
宿の名前になっている「龍のひげ」ですが、リュウノヒゲ(竜の髭)という、常緑の多年草のことで根元から生える細長い葉を、龍のひげに見立てたことにちなみ名づけられたものです。

フロント、食事処がある母屋の屋根には昔から宿周辺に自生した野草「リュウノヒゲ」を敷いております
—草屋根の宿龍のひげ|別邸ゆむた公式HPより



玄関に入ると自然素材で創作された龍が迎えてくれます。


フロントに飾られていた石のフクロウは『不苦労=福を呼ぶ』縁起物。栗と一緒に飾られていて、秋の由布院らしいおもてなしを感じました


フロントデスクの背面には雰囲気の良い木製の由布岳をかたどったオブジェが。
アクセス
駐車場に入るとすでにスタッフがスタンバイ、笑顔で出迎えてくれました。
山の中なので、駐車場は十分あります。

大分空港から高速道路を使い45分で着きます。
福岡空港、大分空港から高速バスや電車もあります。
送迎をご希望のお客様にはJRゆふいん駅または道の駅ゆふいんまで行います。ご予約時にお申し付け下さい
草屋根の宿龍のひげ|別邸ゆむた公式HPより
〒879-5113 大分県由布市湯布院町川西1253-8
今回、私たちは大分空港からレンタカーを借りて、「草屋根の宿・龍のひげ|別邸ゆむた」へ向かいました。
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まとめ
由布院温泉「草屋根の宿龍のひげ|別邸ゆむた」は、全室露天風呂付、美味しい料理の心温まるおもてなしが体験できます。
心から癒されて、仕事頑張ってまた来よう!と思える宿なので、超・超おススメです。
由布院で宿探しをしている方は、ぜひ参考にしてください。
『草屋根の宿 龍のひげ/別邸ゆむた』の予約サイトはこちら!
旅行サイトReluxジャーナル龍のひげのオーナーの紹介があります
