高2の秋のことでした。悩んだ末に息子が下した決断でした。修学旅行で行ったアメリカで経験がとても心地よく、憧れをいだいたようです。
私達親は、目的なく、日本の入学できる大学に入ったところで、お金の無駄と感じていたところでした。ですから、大賛成で息子の挑戦を応援することにしました。
まずは学校探し
日本国内で、私立大学・ひとり暮らしの場合の費用を考えると、アメリカ留学での費用はあまり変わらないと感じました。
また、学校探しにおいて、高校の先生はあまり頼りにならなかったのが現実です。成績表の準備や、TOEFLの対策は手伝ってくれます。
とにかくネット、SNSで様々な学校の特徴を調べ上げ、我が家の経済状況でも行かせられる学校を探しました。
行きたい大学への成績基準を満たしているか確認を
各大学によって、高校の成績はGPA3以上、3.5以上、などの決まりがあるので、必ず確認してください。日本の高校は1〜5までの5段階で表しますが、アメリカの大学は4段階です。日本の成績を4段階に換算して表す必要があります。
TOEFLの点数獲得にむけて、全コミット
TOEFLとは、英語を母国語としない人の英語能力を測定する試験です。もちろんですが、全て英語で行われるアメリカの大学での授業についてこれるかの基準になるテストです。日本での大学受験勉強をしないかわりに、TOEFL合格点目指してフルコミットしました。各学校により、最低点のボーダーラインがあります。息子は4度目で、ようやく基準点に達しました。TOEFL対策が重要となります。
在学高校に依頼:英文での成績証明と卒業証明書を
TOEFLが基準点に達したら、次は高校に依頼することがあります。英文での成績表の卒業証明書を準備してもらっておきましょう。
日本の成績をGPAに変換
卒業証明書と一緒に、日本の高校での成績をGPAに変換したものを提出する必要があります。志望する大学によっては、”International Education Research Foundation”とい機関から発行されたものを必要とするところもあります。完成までに4週間くらいかかることもあるので、大学のアプライ期限まであまり日にちがない場合は、前もって依頼しておくほうが良いでしょう。
息子の場合は、書類の提出までに時間がなかったので、追加料金を支払いエクスプレスというコースでお願いしました。
エッセイを書いて、アプライ(入学申し込み)
エッセイは文字数の決まりがあります。英語なので、ワード数(単語数)となります。内容は、自分がその大学でどんなことを学び、どう社会に役立てるのか、みたいな内容を求められました。
残高証明の提出・デポジットの支払い
入学許可のお知らせが届いたら、スポンサーの残高証明書の提出が必要になります。スポンサーとはお金を出してくれる人、つまり親。自分でお金を貯めて行く人は自分の貯金残高の証明書を用意します。申請書を提出してから、できあがるまで数日かかります。ゆうちょ銀行でお願いするのが一番早かったです。また、大学へデポジットを支払います。このお金は返還されるもので、在学中の学費などにあてることもできます。
パスポートと学生ビザ(F-1)の取得
パスポートを申請すると、2〜3週間後に出来上がります。
次に、大学から入学許可証(I-20)が届いたら、留学ビザの申請に必要なプロファイルへの登録(DS-160)を行います。
DS-160とはアメリカ滞在に必要なビザの発給資格を事前に審査する制度です。これはネット上でできるので、慎重に行ってください。
この時に必要になるのがSEVIS(セビス)への登録です。
SEVISとはアメリカ留学生などの情報を管理するシステムで、留学ビザ申請時に必要となります。
①パスポート(留学期間全期有効+6か月)、
②DS-160申請書、
③写真(5㎝×5㎝***背景が水色はN.G!グレーの背景で!)、
④入学許可証(I-20)、
⑤SEVIS費用支払い確認書、
⑥面接予約確認書
を持って米国大使館や領事館行きます。
I-20 | 学校が発行する入学許可証 |
DS-160 | ビザ発給資格の事前調査 |
SEVIS | 留学生などの情報管理システム |
F-1 | ビザの区分けでF-1は留学ビザのこと |
フライト・ホテルの予約
上記の書類関係の手続きと同時に、渡航準備をしましよう。
アパート選定
空室のタイミングや、英文での交渉など、初めての留学時は、ここが一番難しいかもしれません。アメリカ人のオーナーさんは返信も遅いようです。我が家はエージェントに依頼しました。当然ですが契約時にデポジットが必要です。
レーシック手術
アメリカでのコンタクトレンズ購入にも不安があったのと、生涯コンタクトレンズを購入し続けることの費用対効果を考えると、若いのでレーシック手術を行うことは必然でした。
歯の治療
アメリカで歯科受診をすると高額だと聞いたので、渡航前に歯科受診もしていた方がいいと思います。息子は変な生え方をしてきた親知らずを抜き、きれいにクリーニングをしました。
PC購入
大学ではPCが必需品です。当初はMicrosoftを欲しがったので、surfaceを購入しました。しかし、半年後くらいにMacにすれば良かったと後悔していました。iPhoneとの互換性で、写真などを添付するときファイル形式を変更してから載せないといけなくて、とても面倒だと言っていました。
クレジットカードの作成
「学生でも作れる」をうたっていた三井住友カードは、何度申請しても全く審査に通りませんでした。イオンカードはすぐに作ることができました。おススメは「JAL naviカード」です。学生専用カードで作る時は、学生証などの添付が必要となります。何といっても、通常の半分のマイルで飛行機に乗れちゃいます!一時帰国などの時、とても助かります。
感想
入学許可がおりてからは、準備にバタバタであと言う間に渡航の日が来てしまいました。アメリカの大学は日本の大学受験と違って、高校の成績が保たれ、TOEFLの基準を満たし、エッセイが書ければ、入るのは難しくないと思います。
でも、入学してからの勉強の量はとても多いと感じます。
異国での文化の違いで辛いこともあるかと思いますが、強い心で頑張り切る精神力も必要だと思います。
経費など、詳しい金額は次回に紹介したいと思います。
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