「アメリカの大学に留学したい」と、もし子どもに言われたらどうしますか?
高2の秋、息子からそう相談を受けたとき、私たち家族は少し驚きながらも、その夢を全力で応援することに決めました。
今回は、私たちが実際に体験したアメリカ大学留学までのリアルな準備ステップをご紹介します。親としてできること、やるべきことをひと通りまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
アメリカの大学進学、実は現実的な選択肢です!
アメリカの大学への進学は、日本の私立大学と費用面で大差がなく、しっかり準備すれば現実的な選択肢になります。
なぜアメリカの大学進学が“現実的”だと言えるの?

英語力や成績といった基準さえ満たせば、入学自体はそれほど難しくないからです。
むしろ重要なのは、どの大学にどうアプローチするか、そしてどれだけ早く、的確に準備を進められるかです。
わが家の場合の実際を紹介
以下は、息子のアメリカ大学進学までに実際に行ったステップです。
●学校探し:情報収集はネットとSNSが頼り
高校の先生は手続き面では頼れますが、大学探しは自力が基本。学費や奨学金制度も含めて、家計に合う学校を徹底リサーチしました。
●成績確認とGPA換算
日本の成績(5段階)をアメリカ式のGPA(4段階)に換算。大学によって求められるGPA基準(3.0〜3.5以上など)があるので、早めに確認が必要です。
●TOEFLスコアの取得に全力コミット
英語力を証明するTOEFL。息子は4回目の受験で目標点をクリアしました。大学ごとの最低点を調べ、戦略的に取り組みました。
●成績・卒業証明書の英文準備
高校に依頼し、英文での成績証明と卒業証明書を発行してもらいます。対応に時間がかかることもあるので、余裕を持って依頼しましょう。
●エッセイ作成と出願
どんな夢を叶えたいか、自分の思いを英語でエッセイにまとめます。ワード数の制限があり、構成や表現に悩むことも。オンライン添削サービスの活用もありますが、息子はエージェントに添削してもらいました。
●残高証明とデポジット支払い
入学許可のお知らせが届いたら、スポンサー(親)の口座の残高証明(英文)を準備。(自分でお金を貯めて行く人は自分の貯金残高の証明書を用意します)
申請書を提出してから、できあがるまで数日かかります。
ゆうちょ銀行が発行早くておすすめです。
大学への入学金(デポジット)支払いもこの段階で。このお金は返還されるもので、在学中の学費などにあてることもできます。
●パスポート・ビザ取得
入学許可(I-20)後、ビザ申請用フォーム(DS-160)やSEVIS登録など煩雑な手続きが必要。間違いが許されないので慎重に。

学生ビザ取得のため米国大使館や領事館へ持っていくもの
①パスポート(留学期間全期有効+6か月)
②DS-160申請書
③写真(5㎝×5㎝***背景が水色はN.G!グレーの背景で!)
④入学許可証(I-20)
⑤SEVIS費用支払い確認書、
⑥面接予約確認書
混乱する用語のまとめ
I-20 | 学校が発行する入学許可証 |
DS-160 | ビザ発給資格の事前調査 |
SEVIS | 留学生などの情報管理システム |
F-1 | ビザの区分けでF-1は留学ビザのこと |
フライト・宿泊・住まい準備

上記の書類関係の手続きと同時に、渡航準備をしましよう。
航空券やホテルの手配と並行し、アパート選びにも苦戦。オーナーとの英語のやりとりに不安があったため、エージェントを利用しました。
留学前の準備いろいろ
- レーシック手術:コンタクト購入の手間とコストを考え、決断
- 歯の治療:アメリカは歯科治療が高額なため、親知らずを事前に抜歯
- PC購入:最初はSurfaceにしたが、Macのほうが便利だったとのこと
- クレジットカード作成:イオンカードが即発行、JAL naviカードは特に便利

入学許可がおりてからは、準備にバタバタであと言う間に渡航の日が来てしまいました。
まとめ

日本と違い、アメリカの大学進学は「試験一発勝負」ではなく、準備と実力の積み上げで道が開けます。
だからこそ、子どもの「留学したい!」という気持ちに親として応えてあげられるよう、しっかりした情報収集と計画が必要です。
さいごに
入学までは「なんとかなる」印象でも、入学後の勉強量や文化の違いには苦労もあるようです。
でも、異文化の中で自分の力を試す経験は、人生を大きく変えるもの。親として、チャレンジを応援して本当に良かったと感じています。
経費の詳細や奨学金の情報は、次回の記事でまとめたいと思います!
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